「たふとさや」句文懐紙

【芭蕉自筆影印】(影印は左から)
 あ那堂ふとゝゝ 笠も多ふとし 蓑も多ふとし い可奈る人可語伝え いつ禮能人可うつしとゝめて 千歳能(小町の)ま本ろし 今爰尓現す 其可多ちある時盤 堂ましゐ又爰尓あら無 みのも貴し 可さも多ふとし 

 堂ふとさや雪婦らぬ日も蓑と可さ

(あなたふとゝゝ、笠もたふとし。蓑もたふとし。いかなる人か語伝え、いづれの人かうつしとゞめて、千歳の(小町の)まぼろし、今爰に現ず。其かたちある時は、たましゐ又爰にあらむ。みのも貴とし、かさもたふとし。

 たふとさや雪ふらぬ日も蓑とかさ )














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