【芭蕉自筆影印】
い可尓志て可便も無御座候
若ハ渡海の舟や打王れ介ん
病變や婦り王き介ん奈と亭 方寸を碎のミ候
さ礼とも名こやのふみ御無事之旨 推量尓見へ申候
拙者も霜月末 南都祭礼見物て 膳所へ出 越年
歳旦 京ち可き心
こもを着て誰人ゐ゙ます花の春
冬
初時雨猿も小蓑を保し介也
山中の子共と遊ふ
初雪耳兎の皮の髭作礼
南都
雪悲しいつ大仏の瓦ふき
京にて鉢扣聞て
長嘯聞の墓もめくる可鉢扣
歳暮
何尓此師走の市耳行烏
急便早ゝ二候
正二月之間 い可へ御こし待存候
宋七も御噂申斗に候
正月十七日 者せ越
萬菊丸様
(
いかにしてか便も無御座候
若は渡海の舟や打われけむ(遭難)
病変やふりわきけんなどて 方寸を砕のみ候
されども名ごやのふみ御無事之旨 推量に見へ申候
拙者も霜月末 南都祭礼見物て 膳所へ出 越年
歳旦 京ちかき心
こもを着て誰人ゐ゙ます花の春
冬
初時雨猿も小蓑をほしげ也
山中の子供と遊ぶ
初雪に兎の皮の髭作れ
南都
雪悲しいつ大仏の瓦ふき
京にて鉢扣聞て
(タタキ)
長嘯聞の墓もめぐるか鉢扣
歳暮
何に此師走の市に行烏
急便早ゝに候
正二月之間 いがへ御こし待存候
宋七も御噂申斗に候
(バカリ)
正月十七日 はせを
(元禄3年)
萬菊丸様
)
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