あつめ句 2.里梅

 【芭蕉自筆影印】

 さと能こよ梅於利のこせうしのむち

 ふる池や蛙とひこむ水の於と

 者らな可やもの尓裳つ可す啼飛者利

 永支日裳さえつ利堂らぬ飛者利哉

(さとのこよ梅おりのこせうしのむち

 ふる池や蛙とびこむ水のおと

 はらなかやものにもつかず啼ひばり

 永き日もさえづりたらぬひばり哉 )