芭蕉自筆書
「乾鮭も」発句懐紙
›
【芭蕉自筆影印】 都尓旅寝して 鉢扣(ハチタタキ)のあ者禮奈るつと免を 夜こと尓聞侍帝 乾鮭(カラザケ)も空也(クウヤ)能やせも寒の中 ( 都に旅寝して 鉢扣(ハチタタキ)のあはれなるつとめを 夜ごとに聞侍て 乾鮭(カラザケ)も空也(ク...
「我に似るな」発句懐紙
›
【芭蕉自筆影印】 難波あ多りよ里 隠士東湖といふ人 不肖乃我を志多ひと者禮し時 我尓似るな婦多川尓に王連し真桑瓜 ( 難波あたりより 隠士東湖(之道)といふ人 不肖の我をしたひとはれし時 我に似るなふたつにわれし真桑瓜 ) 年譜へ 文字サイズ確認 最...
「人に家を」発句懐紙
›
【芭蕉自筆影印】 大津尓て東しの暮氣る尓 人乃新宅耳やと里帝 春越待者へる登帝 人尓家越か者せ帝我盤登しわす禮 元禄三冬末 ( 大津にてとしの暮けるに 人の新宅にやどりて 春を待はべるとて 人に家をかはせて我はとしわすれ 元禄三冬末 ) ...
「よき家や」連句懐紙
›
【芭蕉自筆影印】 賀新宅(シンタクヲガス) よ起家や雀よろこふ背戸の粟 芭蕉 秣(マグサ)耳み遊る野菊苅萱(カルカヤ) 寂照 投渡す岨(ソバ)の編橋霧こ免て 安信 風呂焼(タキ)尓行(ユク)月の明保の 芭蕉 杉垣能あな多に...
「城跡や」発句懐紙
›
【芭蕉自筆影印】 喜三郎何可しハ いな者山乃婦毛と尓閑居を志免て 納涼の堂免尓多ひゝゝ末年可礼侍し可ハ 城跡や古井の清水先と者無 ( 喜三郎何がしは いなば山のふもとに閑居をしめて 納涼のためにたびゝゝまねかれ侍しかば 城跡や古井...
「めでたき人」発句懐紙
›
【芭蕉自筆影印】 もらふてくらひ こふてくらひ 肌寒王つ可耳の可連帝 めて堂き人の可寸尓も入ん老のく礼 ( もらふてくらひ こふてくらひ 肌寒わづかにのがれて めでたき人のかずにも入ん老のくれ ) 年譜へ 文字サイズ確認 最小 123...
江戸・杉風宛書簡 名古屋
›
【芭蕉自筆影印】 尚ゝ甚五兵へ殿 又兵へ殿 仙化へ無事之事御志らせ可被成候 其元別条無御坐候哉 承度奉存候 寒氣之節 屋布(ヤシキ)御勤相候哉 無心元(ココロモトナク)存候 先書二も申進之(モウシシンジ)候通 霜月五日鳴海迄つき ...
近江・千那宛書簡 江戸
›
【芭蕉自筆影印】 貴墨辱(カタジケナク)拝見 御無事之由 珍重奉存候 其元滞留之内 得閑語(カンゴヲエ)候而 珍希覚申候 一 愚句其元二而之句 辛崎能松ハ花与り朧丹て と 覚可被下(オボエクダサルベク)候 山路...
大垣・木因宛書簡 熱田
›
【芭蕉自筆影印】 ([ ]内先読み) [ 其外書事少ゝ 紙せハく 先打捨申候 無事二 帰庵候旨 嗒山(トウザン)公 ] 方ゝ一見仕(ツカマツリ)候而 此度 [ 如行子へ早ゝ御噂(オウハサ)奉願候 ] 帰庵二及申候 愈(イヨイヨ)御 [ 尾張熱田...
京都・去来宛書簡 大津膳所
›
【芭蕉自筆影印】 尚ゝ江戸へも書状遣し度候 重而(カサネテ)御無心 可申進之(モウシシンズベク)候 名月此方ニて山家を楽候 其元御風流 御座可被成候 三文字屋(飛脚屋)便御芳翰(カン フミ) 并(ナラビニ)江戸 大津之状共御届 是又 辱(...
江戸・杉風宛書簡 大坂
›
【芭蕉自筆影印】 尚ゝ四五中ニ又ゝ 委(クワシク)可申進之候 先大坂へ出(イデ)候を御志らせの為 夏ゟ七月迄之御状 早ゝ申残し候 尤(モットモ) 遅速御座候へ共 段ゝ無相違相達し候 久ゝ伊賀ニ逗留故 便りも不致候 無心元(ココロモトナク)元...
江戸・杉風宛書簡 大津
›
【芭蕉自筆影印】 六月三日御状相達し候 同十二日御細書 廿二日ニ京ゟ廻り 大津へ相届候 愈御無事之由 珍重 大慶不斜候 拙者 先息災ニ天土用も過し候 随分性をもまさるやうニ合点致候へ共 行所帰る所 人多ニ入乱 致迷惑候 伊賀ニ天同名...
彦根・許六宛書簡 京都落柿舎
›
【芭蕉自筆影印】 先日 李由僧飛脚便に 膳所迄御芳墨相達し 其後御左右も不承候 愈御無為ニ御勤被成候や 暑氣之天 無心元奉存候 拙者兼而申達候通 与風(フト)上方へ出候而ハ 貴邊へま者り合(アワセ) 延引ニ可成候半間 上り懸(ガケ) ...
大津・曲翠宛書簡 … 大坂
›
【芭蕉自筆影印】 尚ゝ子共達 御無事由 目出度奉存候 遊刀 貴墨 辱(カタジケナク)拝見仕 伊州へも 素牛便ニ御細翰(カン) 文章玉句感心 且盤過つるむ可しもおもひ被出候 此度又 御句あま多 感心仕候 御秀作も少ゝ相見え...
「麦のほを」発句懐紙
›
【芭蕉自筆影印】 元禄七仲夏のころ 江戸を出侍し尓 人ゝ於くり介る尓申し侍し 麦の本越ち可らにつ可む和可礼哉 ( 元禄七仲夏のころ 、江戸を出侍しに、人ゞおくりけるに申し侍し 麦のほをちからにつかむわかれ哉 ) ([参考...
「田植と」連句懐紙
›
【芭蕉自筆影印】 やハら可に堂けよことしの手作麦 如舟 田植とゝも耳堂ひの朝起 者せを 元禄七 五月雨耳降こめら礼て あるしのもて奈し尓心うこきて 聊筆とる事に奈ん ( やはらかにたけよことしの手作麦 如舟 田植とゝもに...
大垣・荊口宛書簡 江戸
›
【芭蕉自筆影印】 度ゝ御細翰 御老筆御いとひも不被成(ナサレズ) 別而辱(ベツシテカタジケナク)御懐(オナツカシク)致拝見候 子共達 御堅固 朝暮風情 老養之御志不浅 感心仕(ツカマツル)事ニ御座候 残生 夏中甚署ニ痛候而 頃日(ケイシ...
大津・曲翠宛書簡 江戸
›
【芭蕉自筆影印】 此本との御なつかしさ筆端(ヒッタン)難盡事共ニ而 壁の影法師(芭蕉詠句) 練塀(ネリベイ)の水仙(曲翠詠句) 申さハ千年を過多る尓同し可るへ具候 當夏暑氣つよく 諸縁音信を断 初秋ゟ閉関 ニ良兵へハ小料理ニ慰(ナグサミ)罷有(マカリアリ)候 夏中ハ筆をも登...
白河・何云宛書簡 白河
›
【芭蕉自筆影印】 白河能風雅聞もらし多梨 以登残多可利个禮者 須可川の旅店ゟ(?) 申つ可者し侍る 関守能宿を水鶏尓と者ふもの 者せ越 又 白河愚句 色黒きといふ句 乍単(サクタン:等躬)より申参候よし 可く申直し候 西可東可先(マズ)早苗尓も風の音 何云雅丈 ( 白...
大垣・荊口宛書簡 江戸
›
【芭蕉自筆影印】 尚ゝ當年ハ 江戸尓つな可れ候 再會寛ゝ(ユルユル)と願申候 度ゝ貴翰御細書辱(カジケナク) 自是(コレヨリ)も折ゝ御案内と存候へ共 閑窓とハ人のい者せさ流耳まきれ候而 心外ニ 移行 日数三とせ 一別を隔て候 愈 御堅固ニ被成御座候由 珍重奉存候 御内室様 文...
京都・羽江宛書簡 義仲寺
›
【芭蕉自筆影印】 〈智月へ御ことつて 忝可られ候 志本らしき御心さし 可へ春ゝゝゝニ天候 智月も〉 御文 こと尓こしあての王多 〈可无し入被申(イリモウサレ)候〉 みつ可ら御とゝのへおくり被下 御心さしと申 可連これ あさ可らさる御事 忝そ无し 万いらせ(?)候 菊尓こ楚 きせ作...
句空宛書簡 義仲寺
›
【芭蕉自筆影印】 こ手翰辱 (カタジケナク)拝見 夜前得閑語(ヤゼンカンゴヲエ) 珎称(チンショウ)不少候 明日御立可被成之旨(オタチナルベキノムネ) 後刻貴面御相談可仕(ツカマツルベク)候 追付(オツツケ) 御入来 是ニ天御禰󠄀ころひ可被成候 像讃之義 發句珎(メス...
江戸・杉風宛書簡 伊賀上野
›
【芭蕉自筆影印】 尚ゝ猪兵へ(衞)桃印 油断不仕様(ツカマツラザルヨウ)ニ可被仰付(オオセツケラルベク)候 去年いつ比より可終(ツイ)尓 御左右無之(コレナク) 萬(ヨロズ)無心元存候 愈(イヨイヨ) 御無事 御一家不相替(アイカワラズ)候哉 承度而已(ウケタマワリタキノ...
大津松もと 尚白宛書簡
›
【芭蕉自筆影印】 [前部なし] 襟巻に首引入て冬の月 杉風 火桶抱てをと可ひ臍を可くし个利 路通 此作者ハ松もと尓てつれゝゝよミ多る狂隠者 今我隣庵尓有 俳作妙を得多利 雪こと尓うつ者利ゆ可む住ゐ哉 苔翠 冬籠又依そ者ん此者しら ...
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示