「山かげや」発句・脇懐紙

【芭蕉自筆影印】
 落梧何可しのま年きに應し亭 いな者の山能松の下涼(スズミ)して 長途の愁(ウレイ)をなくさむ保と耳

 山可希や身を養(ヤシナハ)(?)無瓜者多け
              はせを
 石井の水尓あらふ可多飛ら らくこ

(落梧何がしのまねきに応じて、いなばの山の松の下涼(スズミ)して、長途の愁(ウレイ)をなぐさむほどに

 山かげや身を養(ヤシナハ)(?)む瓜ばたけ
              はせを
 石井の水にあらふかたびら らくご)