「月花を」句自画賛

【芭蕉自筆影印】
 露沾公よ梨ま年き給梨侍りて こそのところゝゝゝの風流なと ものか多りつかふ万つ梨侍礼者
 
 月花を両能多もとのいろ可哉(露沾)

 か者川の可ら尓みを入るゝこゑ
              (芭蕉)

(露沾公よりまねき給り侍りて、こぞのところゝゝゝの風流など、ものがたりつかふまつり侍れば
 
 月花を両のたもとのいろか哉(露沾)

 かはづのからにみを入るゝこゑ
             (芭蕉))